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漢方治療入門講座

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柴胡剤について(その3)

抑肝散とは

抑肝散
肝気の高ぶり、肝気鬱結を取り除く薬方
肝は怒の感情を内在し、筋を主どる→筋のひきつり
肝気の高ぶり→易怒
  1. 小児の疳の虫の薬
    夜泣き、歯ぎしり、チック
  2. 易怒性の人
    成人で目を吊り上げ青筋を立てて怒りやすい
    怒りすぎると口や手がわなわなと震える
    神経症、不眠症、高血圧、脳卒中後遺症
    パーキンソン症候群、顎関節症
    脊椎側弯症、便秘、にきび、生理障害

使用目標

  1. 性急
    怒りを爆発させやすい
    青筋を立てたり手が震えたりする
  2. 眼光鋭い
    身構えるように首が前に出た姿勢
    蒼白な顔が多い
    語尾が鋭い
    顔が左右に傾く
  3. 左腹直筋攣急・胸脇苦満
抑肝散⇔加味帰脾湯(心虚)

黄連解毒湯証との鑑別

抑肝散は少陽の熱を取り除く柴胡剤、黄連解毒湯は陽明の熱を取り除く清熱瀉下剤である。

黄連解毒湯
顔を真っ赤にして湯気を立てて怒る
抑肝散
青筋立て口や手をわなわなと震わせて怒る、顔面蒼白
黄連解毒湯
骨太で太り活動的で汗をかきやすい臓毒体質、赤黒顔
抑肝散
骨太で太らず活動的解毒体質、すすけた顔色

エキス顆粒治療においては抑肝散と肝を補う少建中湯や当帰四逆加呉茱萸生姜湯と合方すると効果が上がることが多い。(岡崎の杉浦先生による)