内科・生活習慣病

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

十分睡眠時間を取っているのに日中に、眠気が出る、仕事に集中力できない。なんてことはありませんか?
 睡眠中は筋肉が弛緩するために筋肉の塊である舌の根もと(舌根)が仰向け状態では垂れ下がり、気道が狭くなります。
睡眠時無呼吸症候群の方は、この気道狭窄が高度となり、気道を一時的に閉塞するために息ができなくなります。
苦しくなって、眠気が浅くなったり、中途で覚醒したり、睡眠の質が低下します。その結果、昼間に眠気が生じたり、集中力がなくなる等の症状が出ます。
睡眠時無呼吸症候群の方は、健常の方に比べ、
仕事上の事故が約2.2倍、交通事故が約7倍と高い報告があります。
また、心筋梗塞、脳梗塞は1.6-2.3倍、心不全は2.4倍との報告があります。
この合併率は、治療により減少することが確認されています。
近年の疫学調査によると、成人男性の約4%、女性の2%程度がこの病気に該当する可能性が報告されています。
特に最近太ってきた方、いびきの大きい方、高血圧、心疾患をお持ちの方は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いことが知られています。
 

睡眠時無呼吸症候群の検査

当院では、詳細な問診、および別紙のチェックシートを行い、危険度の高い方に関しては、睡眠時の呼吸状態を検査します。
自宅に小さな機械を持ち帰って、ご自身で行っていただく簡易型の検査を行っています。
また、提携病院と連携し、1泊入院を行い、詳細に検査を行う場合もあります。



睡眠時無呼吸症候群の治療

軽症の場合は、肥満を改善する、寝酒をやめる、横向きの体位で就寝する。
等でかなりの改善が観られます。
マウスピースで気道の閉塞を防ぐ方法も考案されています。
中等症以上ではマスクと呼吸器を使って空気を送り込む
経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)が最も効果のある方法です。
 

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